先日ニューパルス(鎖骨下IABPを体内に植え込んでLVADみたいにしよう、をコンセプトにシカゴ大で開発されたデバイス)を祝う会が行われ、心臓外科医、循環器内科医、病棟看護師がワラワラと集まりました。相変わらず英語で話すのは難しく、このパスタうまい、このビール強い、このケーキ甘い、といった簡単なワードのみを発し続けていました。
会の終わりくらいにチーフのジバナンダム(インド人)が、食事あまったからボックス(箱に入れて食事を持ち帰るスタイル、アメリカでは結構主流らしい)にいれて医局に持ち帰るか、ヒロ病院に戻る?と聞かれたので反射的にノーと言いました。すると普段と異なるその異常な反応の良さに、どんだけ病院に帰りたくないんだよ、というツッコミとともに小爆笑が得られました。快挙です。ノーの一言だけで笑いが得られました。これはもちろん今までの過程や僕の境遇、皆との関係があってこそなせた技ですし、勝ち取ったというより笑われた、に近いのですが、それでも笑いには変わらなく快挙です。留学に来て良かったと思いました。
ぺらぺらと英語をしゃべることは困難を極めるため、間や表情、言い方、言語以外のあらゆるコミュニケーション手段を駆使してイエス、ノーで笑いを取れるような心臓外科医になりたいと、また一つ自分のゴールが定まりました。
心臓外科病棟の看護師さんたち。
全体写真。左端にいるのはテイの兄貴。立ち方がシブい。
コメント
私がチーフの英語を聞き取れず「誰か医局に食事の残りを運んでくれるか?」と言ったのを「誰か食事の残りを持って帰るやつはいるか?」と勘違いして、「Hiroが持って帰るんじゃね?」と絶妙なアシストをしたことを申し添えます。